
こんにちは、むじまるです。
(@mujimaruADHD)
今回は「会話でNGなネタ、おすすめのネタ」というテーマでお話ししていきます。
会話で使えるネタを知りたい。いつも会話が盛りあがらず、めちゃへこむ。会話が途切れる人と盛りあがる人の違いってなんなの?教えて。
こんな悩みを解決していきます。
会社や学校など、人と関わるところでは必ず発生する強制イベント「会話」。
ASDであれADHDであれ、発達障害の人にとっては会話って難易度高すぎですよね。
失敗するとMP(メンタルポイント)がっつり削られますし…。
そこで今回は、これまで接客畑で生計を立ててきた私が、今日から実践できる会話のネタをご紹介。
会話でNGなネタやおすすめのネタ、会話が途切れる人と盛りあがる人の違いにも触れていこうと思います。
いつもの会話に変化をつけたい人はぜひ、最後までおつき合いくださいませ。
会話でNGなネタ、おすすめのネタ

さっそくまとめてみます。
会話でNGなネタ
- 政治、宗教、思想
- スポーツ
- お金
- そこにいない人の話
- ネガティブな話
- 家族や子どもの話
政治、宗教、思想
政治、宗教、思想はもっともタブーな話題です。
人の信仰心や思想は想像以上に強く、批判されたとか小バカにされたとかで傷害沙汰になることもあります。
実際、私の店では政治の話でお客様同士がもめて大変だったことがあります。どうにかなだめて事なきを得ましたが。
信仰や思想に他人が軽々しく触れることはとても危険です。
思うことがあっても口に出さないのが身のためですね。
スポーツ
スポーツも思想に近いものがあり、意外と危険です。
私の住む大阪はやはり阪神タイガースファンの方が多く、よくお客様同士で盛りあがったりします。
ですが転勤や出張で関東からいらっしゃるお客様も、当然ながらいます。
そこでピリッとすることがよくあります、とくに大阪人はアタリがきついのでね…。
特定のチームや選手の話題は避けたほうが無難です。
とはいえ「オリンピック」や「ワールドカップ」となると、仲良く話せるんです。
対象が「日本」になるので、一体感なんでしょうけれど不思議です。
お金
お金の話も避けたほうが無難です。
お金の価値観は幅が広く、コンプレックスを持っている人もいることが理由です。
たとえば「コーヒー1杯 500円」と聞いて、高いと感じる人もいれば安いと感じる人もいますよね。
そこで「コーヒー1杯 500円、安かった」と言うと(え、高いやんこの人どんな暮らししてるんやろ)と、不快感を与えてしまうことがあります。
同じ理由で、あけすけに自分の給料を言ったりしないように気をつけましょうね。
あらぬやっかみが生まれたりしますので。
そこにいない人の話
そこにいない人の話をした時点で、うわさ話になってしまいます。
あなたも経験があるかもですが、うわさ話には尾ひれがつき独り歩きします。
よかれと思って言ったことが、思わぬ形で本人の耳にはいってしまい、トラブルになったりもします。
本人のいない所でほめると効果的、といいますが私は絶対にしません。
なぜなら「むじまるは○○さんに媚び売ってる」と言われた事があるからです。
言いたいことはよかれ悪しかれ本人に直接言ったほうが、まちがいないです。
ネガティブな話
ネガティブな話とは、ペットが亡くなったとか、病気の話とかです。
もし、あなたもそんな話を人からされたら、きっと返答に困ると思います。
心を許せる相手なら話は別ですが、そうでない限りネガティブな話は控えたほうがいいです。
人は思っているほど他人に興味がないので、とくに悲しみや苦しみには寄りそいづらいんですね。
ネガティブなことを吐き出したいときは、ツイッターなどを使うほうが健全かな、と思います。
ツイッターなら、返答したい人がリプライしてくれるので平和ですものね。
家族や子ども
これはあるあるなんですが、会話に困って「ご結婚されてるんですか?」とか「お子さんは?」とか聞いちゃう人、いるんですよね。
でも実は家族の話って聞きやすいようで、とってもナイーブなことなんです。
結婚したいと思っていても独身という人もいるし、なかなか妊娠できないと悩んでる人もいる。
そんな返事をされて、聞いた側は対応できないんですよね、たいていの場合。
それに、家族の話を出された時点で「あ、話すことないんやな。」とバレバレ。
相手から言ってこない限り家族のことを詮索するのはやめましょう。
こう書くと話せることないやん!と思うかもですが、大丈夫です。
おすすめのネタもちゃんとあります。
会話でおすすめなネタ
- 季節、天気
- 食べもの
- おでかけ
- ハマってること
- スポーツ20歳のとき流行ってたこと
季節、天気
季節や天気の話は相手を問わずできる、便利な話題です。
寒ければ「寒いですね、冬は日本酒がおいしいですよね」とか「かぜに気をつけましょうね」とか。
季節や天気はプラスアルファでことばを足しやすい。
季節、天気+食べもの、洋服、おでかけ…なんでもくっつけられます。
相手が「冷え性で…」といえば「私もです!」とか「それは冬場つらいですね」とかどんな方向にも広げられます。
食べもの
食べものはどんな人でも必ず口にします。
そして必ず好き嫌いがありますね。
いきなり「好きな食べものは?」と聞くと、きっと警戒されるので、
「こないだパスタ食べたんですけど、そういえば○○さんってパスタ何が好きですか?」
こう聞けば、いい感じに。
そこからは「トマト?クリーム?和風?」とか「乾めん派?生めん派?」とか、おすすめのお店とかを相手に聞くのもアリですよね。
必ず盛りあがるキラーワードです。
おでかけ
「最近どこへでかけました?」
これだけでOK。
あとは相手が話してくれます。
私は出不精ですが人のおでかけ話を聞くのは楽しいので、出先でのおすすめのお店とか観光スポットとかを教えてもらいます。
機会は少ないですがタイミングが合えば、教えてもらったところに出かけてみて感想を報告したりします。
そうすると相手もとても喜んでくれます。
ハマってること
私が会話に困ったときはハマってることを聞きます。
人は大なり小なりハマっていることがあるので、だいたい答えてもらえます。
もしその答えに興味がなくても大丈夫。
インタビュアーになったつもりで、ハマったきっかけとか面白さなんかを質問するといいですよ。
始めたきっかけや萌えポイントなど、どんどん聞くといいです。
スポーツ
NGなネタに挙がっていたスポーツがおすすめとは、これいかに。
NGなスポーツが「観戦する」のに対しておすすめなスポーツは「やっている(やっていた)スポーツ」であること。
要は、今現在しているスポーツや学生時代の部活などです。
これだと、もめることもなく「私もむかし剣道部でした!防具って悶絶するほどくさいですよね~」など、あるあるネタで盛りあがったりします。
もしあなたがスポーツをやってなくても、スキーでのかっこいいターンの決め方は?など気になることを聞けばOKです。
相手は楽しそうに話してくれますよ。
20歳のとき流行ってたこと
世代の違う人たちで話すときに使えるネタです。
小室ファミリー全盛、たまごっち爆流行り、その世代ならではのブームがあって面白いですよ。
テレビで見たことのあるブームを、肌で体験している人と話すのは飽きません。
会社の飲み会なんかでおすすめかな。
おすすめなネタはわりと身近なものばかりで、すぐ実践できるかなと思います。
会話が途切れる人と盛りあがる人の違い

結論から言うと、連想ゲームができるかどうかが分かれ道です。
会話のボールは必ず返す
途切れる人
- なんて言ったんだろう…あ、話ながれちゃった
- 考えがついていかないのにボールが回ってきた、えーと、えーと…
- ウマいこと返さなくちゃ(汗)
空気が読めないゆえに、どうしてもその場の流れやノリばかりに気をつかってしまいます。
聞きとれなかった…
正直に「流れが速すぎて理解がついていけません!もう1回話してもらえますか?」と言いましょう。
コツは真剣な表情でいうことです。
やってはいけないのが「わかったふりをすること」これは、あとで必ずしっぺ返しが来ますよ。
理解するのに時間がかかる…
「今ちゃんと考えてるんで、ちょっと待ってくださいね」と言って大丈夫です。
沈黙のままいると、それこそ話は流れていってしまいます。
盛りあがる人
- 思ったことを言う(感想)
- 感じたことをいう(肯定意見)
- 気になることを聞く(質問)
過度に「いいこと言わなくちゃ」とか考えずに、相手の話をちゃんと聞いています。
意見を言うときは決して否定しない
相手のどんなことばにも否定はしません。
たとえ間違っていても「そういう考えの人なんだな」と納得します。
「それはおかしいよ」なんて言っても、人は他人のことばで変わることはないからです。
そんな時は相手のことも肯定しつつ、自分の考えも主張します。
質問すると相手はよろこぶ
質問できるということは、相手の話をちゃんと聞いているということ。
さらにいうと、自分の知ってる話にも知らないふりして質問したっていいんです。
相手がそれをよろこんで答えてくれたら、相手の中であなたの印象は爆上がりまちがいなしです。
相手は教えることで承認欲求がみたされ、大満足できます。
答えが「はい」か「いいえ」になる質問は避ける
途切れる人
- ケーキは好きですか?→「はい、好きです」
- モンブランは好きですか?→「いいえ、そんなに好きじゃないです」
- チーズケーキは好きですか?→「いえ、それもあんまり…」
- じゃあ、ショートケー…→「あの、すみません、そろそろ」
好きなケーキを聞きたかっただけなのに、なぜか微妙な空気になってしまいました。
「はい」か「いいえ」の質問は会話が広がりにくい
「はい」か「いいえ」が答えになると、そこから先へ話を広げることがむずかしいです。
たとえば上記の例の場合、相手には「好き」か「きらいか」の選択肢しかありませんよね。
これではほかに言いようがありません。
「はい」か「いいえ」が続くと息苦しくなる
映画によくある尋問のシーンなんかがそうですよね。
「やったのか」「やってないのか」をひたすらくり返される。
だんだん息苦しくきゅうくつに感じてきます。
日常でもおなじで、「はい」か「いいえ」も質問が3つも続けば居心地が悪くなってくるんです。
盛りあがる人
- ケーキっていろいろあるけど何が好き?→「フルーツタルトかな」
- フルーツはなにがいいの?→「もも!ジューシーで大好き」
- おすすめのフルーツタルト屋さんってある?→「○○って所がおいしいよ、あとね…」
と、いい感じに話が広がりましたね。
ここでは自分にとっても、
①相手の好きなケーキ
②おすすめのケーキ屋さんの情報共有
という成果があがりました。
選択肢を相手に与える会話をする
質問するときに、
どんな、どうやって、どんなふうに
などのことばを入れると、相手なりの答えが返ってきます。
すると相手は知ってほしくてウズウズするので、よろこんで話をしてくれます。
選択肢をしぼらず相手に投げてしまったほうが、こちらも相づちを打つていどでよくなるので会話がラクになります。
会話のひったくりに注意
途切れる人
- わかる、つらいよね~。私もむかし、うんたらかんたら…(相手は話しはじめたばかり)
- あ、ころんだって言ったら私もこないだねぇ、うんたらかんたら…(相手は話しの途中)
- 私、こないだびっくりすることあってさぁ、うんたらかんたら…(相手の話は終わってない)
いわゆる「会話のひったくり」ですね。
相手の話に触発されて、思いだしたことや頭に浮かんだ話を衝動的にしてしまいます。
ADHDの人に多いかもですね。
会話のひったくりは嫌われます
当たりまえですが、話し始めたところで会話をとられた人は「不完全燃焼」です。
それが何度か続けば、そんな人と話しても楽しくないので避けるようになります。
ひったくった本人は無自覚なことが多い
考えなしに衝動的に話しだしているので、悪意はまったくないんです。
だから、避けられてると気づいたとき、理由がわからず深く悩んでしまいます。
盛りあがる人
- ひとまず相手の話はさいごまで聞く
- 基本的には相手のことを話す
- 自分のことはあまり話さない
会話の中心人物を意識します。
基本的にはボールを持っている人(話している人)が中心ですね。
オチまで話させる
話している人は、会話のさいごにオチを用意しています。
大阪ノリのおもしろい事というよりも会話の最重要なこととかです。
なので、ここをジャマすると不完全燃焼となりガッカリ感が残るんですね。
オチまでは「へぇ~」とか「おぉ!」とか相づちで参加します。
話を聞いてもらえたら、聞いてあげようと思える
不思議なもので、悩みやグチなんかもそうかとおもうんですが、聞いてもらったら「ありがとう」って思いますよね。
そして、逆のパターンになった時、親身に聞いてあげられる。
心理学でいう「なにかをしてもらったから、お返しをしないといけない」という返報性の法則ですね。
なぜ、会話のネタにつまるのか?

つまるところ、自分への自信のなさが会話にでてしまってるんだと思います。
私自身がそうだったので、すごくよくわかります。
風俗嬢だった時もホステスだったときもバーテンダーになった時も、私はずっと自分に自信がありませんでした。
「私はできる!」とかっていうことじゃなく、えぐれるくらいの自己肯定感の低さゆえ自信は地中にもぐりこんでいたんです。
そんななので、だれと会話しても
(あぁ、緊張する…)
と胃が痛かったのを覚えています。
自信はなくても堂々としよう
「よし!明日から自身にみちた自分になるぞ」と思ったって、そんな一瞬で変われるならだれも苦労はしません。
- だから、ムリして自信ありげにみせなくてもいいんです。
- ただ、卑屈になる必要もありません。
- だから、堂々としましょう。
だれもあなたをとって食べたりはしません、大丈夫です。
私は今でも自信はありませんが「私はわたし」と割り切って生きています。
キャラを定着させるとラクになる
発達障害の人たちにとっての理想のひとつは
「空気読めないけど○○はできるのよね」
みたいな、まわりからの評価だったりしませんか?
「そういうキャラ」と認められれば生きやすさもあがりますよね。
であれば、話は早い。
○○の部分を伸ばすことにパワーをそそぎましょう。
空気は読めなくてもいい
空気読めないのも訓練すれば改善可能。
けど、正直そこまで読めなくていいかな、と思います。
それよりは、今あるプラスの部分、ないって人はプラスを作ることに注力するほうが、断然有意義だと思います。
空気を読むのは本当にMP(メンタルパワー)をゴリゴリ削られますから。
コスパわるすぎです。
ちょっと長くなりましたが、今回は会話のネタをご紹介しました。
私がじっさいに店で使っているネタをまとめてあり、再現性は高いかなと思います。
慣れるまでは練習も必要だけど、ぜひあなたにも実践してもらって会話を変えてほしいです。
小さくても、なにか変化がありますように…。