
こんにちは、むじまるです。
(@mujimaruADHD)
先日、祖母と絶縁しました。
祖母はまるでお手本のような「毒祖母」です。過干渉で支配的、白黒思考で相手の評価は称賛かこきおろしか。
過去にいろいろ本で調べてみたんですが、おそらく境界性人格障害なんじゃないかな…といった感じの人。
この記事を読んでいる方の中には
「機能不全家族と絶縁したい…でも、そんな事考えるなんて私、ひどい人間…」
と、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
わかります、私もずっとその思考にしばられて身動きがとれなかったので。
だけど気づいたんです、いちばんに守るべきは自分だということに。
今回は私が実際に機能不全家族と絶縁したその方法と、絶縁したことによって得られたものについての備忘録的な記事です。
こんな人もいるんだなぁ、という感じで読んでいただければと思います。
むじまるは機能不全家族で育った

まず、私の家族は機能不全家族でした。
- 言うより先に暴力をふるう父
- 放任主義という名の無関心な母
- 過干渉で支配的な祖母(母方)
- おどけて場を和ませる私
- 抑うつ的な弟
物心ついてからこれまで、本当にたくさんの事件が起きました。
実際に傷害や刃物沙汰もありましたね、当時はよその家を知らず「いつものこと」って思ってましたが。
いま思えば異常な家族でした。
いつも家族をひっかき回していたのは祖母だった
灰皿で殴られたり、首をしめられたり、包丁を突きつけられたり…。
社会的にはいつも祖母が「被害者」です。
きっかけを作っていたのも祖母なんですが、家の外には伝わりません。
外部の人間関係は祖母によって操作されていたので、事実を知る人はいませんでした。
他人には「かわいそうなおばあちゃん」と映っていたはずです。
家族不和の原因である祖母はひとり暮らしに
それから月日が流れ、父は亡くなり母は再婚、弟も結婚して家を出ましたし、私はすでに一緒には暮らしてませんでした。
そんなとき祖母を「老人ホーム」に入れる、という話が出たんです。
下見に行ってみると、
じめじめとした薄暗い部屋で畳もぶよぶよ。お世辞にも快適なくらしとは言えない環境で正直引きました。
さすがにかわいそうだと思い、条件をつけて私の近くに引越しさせることに。
- 生活保護を受けてもらう
- 私は経済的な面倒を一切見ない
- 私の住所は教えない
生活保護や引越しの手続きは、祖母にかわって全てやりました。
機能不全家族と絶縁したきっかけ
先ほども紹介しましたが、祖母は過干渉で支配的です。
会いに行っても口を開けば
- 遊び歩いてたらアカンで
- 本当はお金に困ってるんやろ?
- 私にはなんでも言わなあかんよ
と、私の心配という名の私に対する不信をぶつけてきます。
全てを包み隠さず話しても「まだ隠し事あるんでしょう?」と食い下がる始末。
これが毎回で、いつもなら「はいはい」で流せてたのに、なぜかその時は…「かっちーーーん!!!」と、逆鱗に触れてしまいました。
ひとしきり理詰めで責め立てましたが、我に返りケースワーカーさんに電話。
事情を話してその後、祖母のスマホから私の電話番号を消しました。
さらに自宅に帰って、わずかにあった家族写真も全部捨てたんです。
この時の私は激高してというより、むしろとても冷静で「もう終わりにしよう」という気持ちでいっぱいでした。
実行した絶縁の方法

実行した絶縁の方法は以下のとおりです。
※「絶縁状」は法的効力がなく、労力に見合う効果はないと思い作りませんでした。
相手のスマホから自分の番号を消す
万が一電話がかかってきた時のことを考え、自分の電話帳は消さずに置いておく。
そしてけっこう忘れがちなんですが、
相手のスマホから自分の番号を消すときには「発着信履歴」も消しましょう。
できれば共通の知人にも事情を話して、連絡先を教えないようにしてもらえるとなお良しです。
私はケースワーカーさんに「番号は知らない」で通してもらうことにしました。
自分の住所は教えない
ぶっちゃけ調べることはできるんですが、それでも自分の口から住所は言わない。
私は過去に、祖母に住所を教えてしまい後悔したことがあります。
昼夜問わず、連絡なしに押しかけられたことが何度も…。
それから住所は絶対言わないようにしています。
今も近くに住んでますが、祖母には私の居場所がわかりません。
合鍵なんて渡したら最後、引出しから財布の中身までガッツリ調べられてしまいます。
自分のプライバシーは自分で守るしかないんですよね。
仕事も教えない
機能不全家族はおかしいので、勤務先にも押しかけてきたりします。
気分次第で電話をかけまくってきて上司に怒られたこともあり、とにかく迷惑だらけでした。
なので私は、もう何十年もなんの仕事をしているか話していませんね。家族も、私がバーテンダーであることを知りません。
ま、聞いてもきませんが。
家族にかかわるものは捨てる
家族写真やプレゼントなど思い出のものは、思いきって全部捨てましょう。
もともと私は写真などに執着がないのですが、一応と七五三の家族写真は持っていたんですね。
でも、それも捨てました。
もう家族を目で見て思いだすものは何もありません。
わずかに残る罪悪感を触発しないためにも、家族を思いだすものはポイです。
それで困ってもいないのでいいかなって感じですね。
機能不全家族と絶縁して得たもの

得たものでいちばん大きなものは「精神的安定」です。
スマホの呼び出し音を出せるようになった
これまでは祖母からの電話が鳴るたびに憂うつになっていました。
それがいやで、いつもスマホの呼び出し音は「消音」だったんです。
だが、もう鳴ることはない!
現在はちゃんと呼び出し音も出せてますし、その音でビクビクする必要もなくなりました。
人からしたら小さなことに見えるでしょう、でも私にとってはとても大きな一歩となりました。
支配的な家族からの解放
私の祖母はとても支配的です。
自分の思い通りにいかないと「あんたは旦那にだまされてる」とか「私に心配かけないで」とか、子や孫の自立をとにかくジャマしていました。
自分が否定され、軽んじられ、ふみにじられる。
機能不全家族あるあるかもしれませんね。
絶縁してからは、そういったことがもう起きていません。
自分のことは自分で決めていいし、そこにいらぬ罪悪感も必要ありません。
まさに解放ですね。
さいごに
なぜ罪悪感と戦ってまで絶縁する必要があるのか。
それは「自分自身を守るため」です。
育ててもらった恩があるとして、この先の人生を機能不全家族の犠牲にするほどか?
もう、恩は十分返したと考えましょう。
あなたは機能不全家族の奴隷じゃない。
そして、「絶縁する」というのは結局のところ「物理的距離を置く」のが最強です。
なぜかというと絶縁状をたたきつけたって、同じ屋根の下にいればいずれ日常に戻ってしまうからなんですね。
連絡をとれない状況をつくるのがポイントです。
今回は私の絶縁体験をお話ししました。
人それぞれの状況や環境があるので、一概に私のやり方がいいよ!とは言えませんが、なにかお役に立てればうれしく思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。