発達障害

発達障害とはなにか徹底解説【診断されたら変わること】

ぼやけた光

こんにちは、むじまるです。
(@mujimaruADHD)

発達障害について知りたい人

発達障害ってなんだろう?
具体的にどんな症状があるのかな。ネットを見てたりすると自分も当てはまってる気がするんだけど…発達障害と診断されるのも、それはそれで不安。診断されたらどうなるのかも知りたい。

今回はこのような疑問に答えていきます。

この記事を書いている私は、大人になって発達障害の診断を受けました。発達障害と診断されて1年が経過。

現在もメンタルクリニックに通院しつつ、生活の工夫や改善をして生きています。

発達障害って一体なんなんだ…。
そんな不安を抱えているひとに向け

・発達障害とは何者なのか
・発達障害と診断されてからの変化

について、お話ししていきます。

仕事や人づきあいで「生きづらさ」を感じている方は、発達障害を知り診断を受けてみるのも、ひとつの手だと思います。

発達障害とはなにか

森の中の霧がかった道

極端に、ざっくり言うと、発達障害とは「尋常じゃないくらい空気が読めず、尋常じゃないくらいうっかりしている」一般社会ではめちゃくちゃ生きづらい障害です。

みなさんわかると思いますが、空気が読めないとグループや組織になじめませんよね。うっかりミスが多いと、仕事や人間関係に直結して影響が出てしまいます。

このように社会生活において、著しい困難を生じることが「障害」なわけですね。

発達障害の原因

発達障害の原因は、じつのところ現在も研究中で。はっきりとしたことはわかっていません。

有力な説としては、生まれつきの脳機能障害により、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れている。それにより社会不適応を起こしているというのがあります。

いわゆる病気ではないので「完治」という概念はありません。

ここに絶望してしまう人も多いかと思います。ですが、いろんな治療や工夫を組み合わせて、生活の質をあげていくことはできるので安心してくださいね。

ほかの精神疾患と間違われることもある

ミスの多さや生きづらさから病院を受診したら「うつ病」と診断された。治療薬を飲み通院するも、一向に快方へむかわない。

診察を続けていくと、じつは根底に発達障害がかくれている事がわかった。

主治医いわく、そういったことはわりとよくあるそうです。表面の症状だけに囚われてしまい、発達障害を見過ごしてしまうんですね。

とはいえ、発達障害の生きづらさから二次障害などで、うつ病やパニック障害などの精神疾患の症状がでることもあります。

そして、発達障害をきちんと診断できる医師はまだまだ多くないというのも事実。

医師も自分もあせらずに、じっくりと時間をかけて診察していくのが大切だと思います。

発達障害の種類【ざっくり3種類あります】

ブルーを基調とした花

発達障害がどんな障害か、なんとなくわかっていただけたかなと思います。ここからは、発達障害の主な3つの種類について解説していきます。

発達障害の主な3種類

ASD(自閉症スペクトラム障害)
ADHD(注意欠陥多動性障害)
LD(学習障害)

これらの障害は単独ででる人もいれば、複数を持ち合わせる人もいます。そして、その特性の出かたも強弱やどうでるのかは、人それぞれ。

わかりやしく表したのが下の図。

発達障害の説明図
(引用:理解する ~発達障害って何だろう?~)

※広汎性発達障害というのが、ASDです。

ちなみに私は、ASD・ADHD・LDの全てが出ています。わかりやすく出ているのはADHDかもしれませんね。

とにかく忘れっぽいので(´∀`;)

ASD(自閉症スペクトラム障害)

上の図の広汎性発達障害が、ASDです。

ASDには知的発達や言語発達の幅があり、その違いで呼び方もちがいます。下記の3つは同じASDの中にあります。

名称 知的、言語発達の遅れの有無
カナー症候群 知的障害あり
高機能自閉症 知的障害なし、言語発達の遅れあり
アスペルガー症候群 知的障害なし、言語発達の遅れなし

特性は同じなのに知的レベルに幅があり、各障害の境目がはっきりとしない障害。

ということで「自閉症スペクトラム障害」と名づけられました。スペクトラムというのは連続体という意味です。

ASDのよくある困りごと

・暗黙のルールがわからない
・場の空気を読むことができない
・人との距離感がわからない
・あいまいな表現が理解できない
・マイルールへの強いこだわり

ざっとこんな感じでしょうか。

ASDは論理的に考えるのが得意

ですが、能力のパラメータが論理的な能力に極振りされたせいで、感情的な部分は苦手なことが多いです。いつだって事実を見て、過程や方法について論理的に考え、答えます。

ところが一般の人の大半は感情で生きている。

そうなると、必然的にASDさんのようなタイプは少数派となってしまうんですね。

ただそれだけで「冷たい」とか「言いたいことはわかるけど、言い方ってもんがあるやろ」と、責められてしまうんです、悲しいですよね。

ASDが一般の人に擬態するのは無駄

そんなわけで、ASDさんが一般の人に擬態して生きていこうと思ったら、並大抵じゃない努力が必要になってきます。

ですが個人的にこの努力は必要ないと考えます。これについては、後ほどお話ししますね。

ASDの人は並々ならぬこだわり屋でもあるので、気に入ったことは人並み以上の根気強さでやってのけ、周りをおどろかせたりもします。

ADHD(注意欠陥多動性障害)

発達障害のなかでいちばん多い障害で「不注意」「多動性」「衝動性」の3つのタイプに分けられます。ADHDの80%はこの3つのタイプの混合型だそうです。

種類 特性
不注意 いろんな事に気が向いてしまう、大事なものもなくしてしまう
多動性 じっと待てない、人の話をさえぎって話し出してしまう
衝動性 思いついたら考えなしに動いてしまう、カッとなりやすい

ADHDの人は、ムードメーカーとして意外とうまく人間関係をこなしていたりします。

多動性や衝動性

会話で多動性が出る人なんかは、「おしゃべりだけど面白い人」というキャラでうまくやってたり。

ところが、これも度がすぎてしまうと「人の話を聞かないひと」と、逆の印象に。

不注意

「おっちょこちょい」「おてんば」ぐらいで、あまり気に留められなかったりします。ですが、これが仕事となると途端に評価が下がってしまう。

本人としてはこういった出来事が重なっていって、自信を失い消極的になっていたりするんですけどね。

とはいえ、ASDさんと比べるとADHDさんの一般の人への擬態は上手。なんとかやっていけてる、という人も多いのではないでしょうか。

ストレスフルではあるはずですが…。

ADHDの特性から人との約束や仕事の期限を忘れてしまい、信用にヒビがいく。ADHDの人には、そんな経験がいくつもあったりします。

LD(学習障害)

読み書きや計算といった、基本的な学習能力。知的障害はないのにこれらのうち特定のことが極端にできないという障害です。

ほかには話すこと、聞くことに困難がある人もいます。

・読書で文字を飛ばしたり、行がずれてしまう
・文字を正しく書けない
・簡単な暗算ができない
・思ったことをスムーズに言葉にできない
・聞いたことを途端に忘れてしまう

LDは大人になっても気がつかないままだったりします。

なぜなら本人にとっては子どもの頃からそうなので、できないのが当たりまえになってしまい、違和感をもたなくなるから。

そして周りも「こういう子いるよね」程度で、そこから深い対策にはいかない。

社会に出てから資料を読むのに時間がかかるとか、書類の誤字脱字があまりにも多いなど、どうしても支障がでてきます。

これは訓練や勉強よりも、工夫をするのが手っ取り早く効果的。

どこからが発達障害なのか

とはいえ、こんなこと誰にでもあてはまることですよね。

誰だってうっかりミスはするし、誰だって融通の利かないところはある。

では、すべての困りごとの頭に「周りに迷惑をかけるほど」とつけて読み直してみてください。少しわかってもらいやすくなると思います。

周りに迷惑をかけるほどの困りごとが、毎日のいろんな場面で起きてしまう。発達障害の人はそこに生きづらさを感じ、悩んでいます。

「こんなこと、誰だってある。なのに自分だけちゃんとできない」

と思い悩んだ方は、きっとたくさんいると思います。だけど、そうじゃない。

ちゃんと原因がわかれば、気持ちも軽くなり対処もできるようになります。

発達障害かも…どこに相談したらいい?

スマホで電話する女性

私はネットで口コミなどを調べて、通いやすい立地の精神科を受診しました。

※実際に私がどうやって病院を探したのか、記事にしてあります。くわしくは「メンタルクリニックの初診の流れを詳しく解説【初心者さんへ】」をご覧ください。

病院はどう選ぶ?

心療内科やメンタルクリニックといろいろあって、どこに行けばいいのか悩みますよね。

正直なところ、実際に医師と接してみなければ「自分にとっていいか悪いか」はわかりません。

ですが、とりあえずはネットの口コミを調べて、電話で問い合わせをしてみるのがいいと思います。

確認すること

・発達障害の診断ができる病院なのか
・発達障害だった場合に、コンサータの処方はしてもらえるのかどうか

を電話で問い合わせて、ついでに電話対応で雰囲気確認をするといいと思います。

自治体に問い合わせるのもあり

どうしても決められなかったり、近くに発達障害を診れる病院がない。なんて時は自治体などに問い合わせるのもありです。

・自治体の健康医療部
・保健所
・精神保健福祉センター

電話での相談もできますし、HPに病院の一覧が掲載されていたりもします。

発達障害と診断されて変わったこと

星空と灯台

障害であることを「烙印」を押された、と落ち込む人も多いようです。

私はむしろ発達障害でよかったです。その理由は以下のツイートのとおり。

周りがどう言おうと、自分がじぶんを認めること。これがいちばん大事。自己肯定感も自尊心も、そこから育っていくから。

私は発達障害だとわかってからの方が、ミスをしても冷静に原因と対策を考えられるようになり、能動的になりました。

無理して集団に馴染もうとしなくていい

とくにASDが前面に出ると、コミュニケーションの難易度はかなりあがります。だからこそ、無理して馴染もうとしなくていいんです。

私はバーテンダーをしていますが、近所の飲食店に顔を出したりはしません。

理由はしんどいから。

そのことでつき合いが悪いとか言われますが、気にしません。どうも、仲間内でなれ合うのは得意じゃないのです。

集団に属するメリットとデメリット

あくまで、私の体感なんですが大きく外れてはいないと思います。

メリット 困ったとき助けてくれる…かも…たぶん…きっと…
デメリット 和を乱してはいけない、暗黙のルールは厳守、勝手な行動は禁止

結局は個人なので、いざという時ひとは知らん顔する可能性も高いです。

集団に属さずとも生きていける、自立心は持っていたいですね。

関わる人に無理して好かれなくてもいい

発達障害の人にありがちな自尊心の低さのせいか、どうも人にすり寄ってしまうクセがついていたりします。

こっちのミスや特性を必要以上に責めてきたり、人前で笑いものにしたり。

そんな人にまでヘラヘラしてしまう自分に、自己嫌悪。こうなってくると、二次障害まっしぐらです。

これだけはダメという事を決める

自尊心が低いと、ひどいことを言われても受け入れてしまいます。でも、これは健全じゃないですよね。

自分の心を守るために、これだけはダメということを決めておきます。

私の場合は、本人のいない所で悪口をいう人とはマジメなつき合いはしません。どうせ、どこかで私のこともネタにしてますからね。

無理は続けないといけないので地獄

無理して人に好かれるとどうなるか。

ひたすらに無理をし続ける地獄が待っています。

無理して好かれたということは、相手は「無理をしているあなた」を好きになっているわけですよね。

たしかに、誰でも最初は緊張したりして多少の無理はするでしょう。

ですが、その時に全力で無理をしてしまうと、ずっと全力を出し続けなければいけない。

しんどいですよね、やめましょう、自分のために。

無理しなくても、好かれます、大丈夫。

無理してたくさんの人に好かれるよりも、なるべく自然体でほどほどの人に好かれるほうが、ハッピーな気がしませんか?

できない事を無理して克服しなくていい

・無理して周りに合わせる
・関わる全員に好かれようとする
・できない事を無理して克服しようとする

これら全部しなくていいです、一般の人に擬態する必要なんて全くない。

自分が自分を好きでいられたらそれではなまるです。そうしないと、自己肯定感も自尊心もえぐれていってしまいますよ。

マイナスよりプラスを見る

たとえば私は、とにかく短期記憶が弱く直前のことを忘れてしまいます。一時期は、訓練すれば鍛えられると思って、必死で覚えようとしていました。

すぐに断念したんですが、仮にそれが成功したとして。

周りから見ればふつうの記憶力なので、別にほめてもくれません。私が必死でがんばった事は伝わらないんです。すごく虚しくないですか。

だったら、すぐには見つからないかもしれないけど、自分の得意なところを伸ばしていくほうがいいですよね。

-10が0になってもゼロだけど、5が15になるのは成長として見てもらえます。

そのほうがほめられたり、努力に気づいてもらえて、自分もうれしいです。

一般の人に擬態する先には何もない

無理に「一般の箱」に収まったって、発達障害である事実は変わらない。

それに一般の箱に収まったとして、そこに何かあるでしょうか?

ネタにされて終わり

私の経験上いじられて(もしくはいじめられて)ポイされるだけ。

そこにステータスやアイデンティティを感じるなら擬態もいいと思います。

私は楽しくなかったのでやめました。

それも発達障害とわかったおかげです。

医療サービスを受けられるようになった

医療費が減額になる自立支援医療や、公共の場でサービスを受けられる障害者手帳。

これらのおかげで、医療費の負担が減り、治療への不安も解消できました。発達障害は病気じゃないので完治という概念がない。

ということは、精神科との長いつき合いが予想されます。

こういった負担を減らすことができるのも、発達障害と診断されたから。きちんと制度を使って、治療にあたりましょう。

自立支援医療や障害者手帳がないと、やはり負担は大きいです。私は自立支援医療のおかげで、月の診察代と薬代約3万円の負担がなくなりました。

ありがたい制度です。

今ある問題を片付けよう

夕暮れ時に水辺で両手を上げる男性

というわけで、長くなりましたが今回は以上です。

発達障害とはどんな障害か、診断されてなにが変るのか、参考にしてもらえたらうれしいです。

発達障害かどうかは正直なところ二の次で、大切なのは目のまえの困りごとに、きちんと対処すること。

そのために精神科を受診してみるのは大いにありだと思います。

周りのためじゃなく、自分のために発達障害を理解していきたいですね。

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