
こんにちは
むじまる(@mujimaruADHD)です。
「ホステス」といえば水商売。夜の仕事ですし敬遠する方もいらっしゃるかもしれませんね。と言いつつ、あなたはホステスという仕事に興味があったりしませんか??
私は過去に3年間ホステスとして働いたことがあります。しんどいこともありました、お酒が入る仕事ですのでね。でも、それと同時に私ホステス向いてるかも…とも思ったんです。
そこで今回の記事では発達障害の人がホステスに向いてる理由3つをご紹介。
そして、ホステスをやってみたい!と思ったあなたに、私が経験して学んだ「お店の選び方」もお話ししようと思います。
「発達障害の人に接客業は絶望的」とよく言われますよね。
まずは、発達障害で○○の仕事したらこんなだったよ、と知ってもらいたい。そして、選択の幅がひろがったらいいな、と思っています。
ぜひ、一度読んでみてくださいね。
もくじ
発達障害の特性はホステスに向いてるのか?

結論から言うと、発達障害の特性はホステスに向いています。
その理由は以下の3つ。
- 話をちゃんと聞きとれない
- 空気が読めない
- 興味のかたよりがひどい
「高いお金もらっておいて、もてなす側としてダメやん!」と、ツッコミが…!
はい、そうです。
もしも、これが会社だったら確実に怒られちゃいます。
ですが、ホステスだったらこれくらいのほうがよかったりします、不思議ですよね。
どういうことなのか、ひとつずつ解説していきます。
理由1:話をちゃんと聞きとれない
発達障害あるあるでもよく登場しますね。
- お客様の話を真剣に聞いているけど、途中からなんの話かわからなくなる。
- 聞きまちがいがひどい。
- よく「え?」と聞き返してしまう。
どうみても怒られ要素しかないんですが。
お客様は楽しみたい
たしかに、ホステスがちゃんと聞いてきちんと答えてくれたら、それはそれでいいんです、正解です。
だけど、お客様は…ちょっと物足りない。
そんなとき、ぶっ飛んでいてひとの話をちゃんと聞かないやつが目のまえにいたら。「聞いてなかったんかい!」とかツッコミつつも、日常を忘れて楽しめるんです。
お客様は現実から離れるため、安くはないお金を払って飲みにいらっしゃるわけなんですね。
会話はスルメのように
私は、お客様の話の8割は聞いてなかったので、よくツッコまれましたね。
なので「ちょっと待って!ちゃんと聞きたいから、もう1回ゆっくり教えて」と言って、同じ話をもう一度してもらっていました。
お客様もこれくらいの事では怒りません、お酒の席ですしね。
そして二度目は、目をみて耳も姿勢もお客様に傾けて、話を聞く。すると、不思議とお客様との心の距離が近づくんですよ。
私は、これこそ発達障害のなせる技だと考えています。
一般の人なら、一度の会話で「そうなんですね~」となりますよね。それでね…と、話がリズムよく続いていく。
ところが、発達障害の私はここで二度手間をかけさせてしまいます。
これを、たいていの人は「申し訳ない」と感じるようなのですが、私はあまり申し訳ないとは思いません。
なぜなら「同じ話を2回する」これだけで、他のホステスさんとは違った印象を持ってもらえるんですよ。
それだけで、お客様との時間がすこし特別になる気がしませんか?
あとは笑顔で共通点を探していけば、お客様とは楽しい時間をすごせます。
せっかくのお客様との会話を一度の咀嚼で飲みこんでしまうのは、もったいない気がしてしまうんですよね。
二度でも三度でもスルメのように噛んでかんで、理解したいんです。
理解できないけど(笑)
理由2:空気は読めなくても大丈夫
発達障害の人は、何度となく言われた言葉かもしれません。
- 思ったことをそのまま口にしてしまう。
- 相手との距離感がわからない。
- おせじや皮肉が通じない。
ホステスは、お客様に耳心地のよいことばを紡ぎ、接客する。
そう思っている方も多いのではないでしょうか。そうです、そうなんですよ、基本的には…。
ところが、空気を読めるホステスは、成功しにくい傾向があります。
空気を読んで、お客様が喜ぶであろう返事をしたり、お客様が喜ぶであろうリアクションをする。これって言ってみれば「無難」で正直ちょっぴりつまらない。
空気読めない=意外性
その点、発達障害の人は空気を読めない。
お客様がまじめに話しているのに「あれ、髪切りました?」とか、とつぜん発してしまいます。
思いついたことをガマンできずに、スベるとわかって、つい言ってしまったり。
たしかに、社会生活においては空気を読めるに越したことはありません。もはや必要スキルといってもいいですよね。
ところが、飲みにいらっしゃるお客様が求めるのは「非日常」です。
そう考えると、ホステスなのに空気読めないなんて、意外性があって面白いですよね。
キャラになれば強い
複数での会話で「あ、それって○○ですよね?」って言ったら、思ってたのと全然違う内容だったとかはしょっちゅう。
あとは、歯に青のりついてますよ系。
私としては「他の誰かに言われるなら、私で止めてあげよう」と思って指摘するんです。でも、たいていお客様は「いま言わなくても…」と、しょんぼり。
とはいえ飲みの席なので、怒られることはありません。それに、そういう「キャラ」だと認識されていたので、無理して空気を読む必要もありませんでしたね。
コツは、とにかく無理しないこと!
一度でも無理して、聞いてたふりとかわかったふりをしてしまうと、どんどん逃げ道がなくなってしまいます。
と、偉そうに言っている私も「ふつう」を取り繕ってた時期がありました、ええ。その時期はしんどすぎて、仕事が嫌でしょうがなかったですね。
言ってみれば「ふつう」を装うこと自体がウソなわけですから、しんどいはず。
そんな無理が続いていたある日、ふと限界がきて装うことをやめてしまいます。
それからは、周りからの評価は「天然」「空気読めない」「話きいてない」が、デフォルトとなりました。
ところが、そのあとがまだあって「だけど、意外と気が利くときがある」「案外、親身になってくれたりする」と言っていただけたんです。
- いつもはゴミを拾う生徒会長が、たまたま通り過ぎる
→なんやねんアイツ - 評判のわるいヤンキーが、たまたまゴミを拾った
→意外といいヤツやん
みたいな現象が起きたんですね。
ある意味、水商売における「この子、空気読めなくて~」は褒め言葉です。
それくらい、普通じゃないことは強みになるんですよ。
理由3:興味のかたよりが吉と出る
発達障害のひとは、興味の幅がせまくかたよりがち。
- 好きなことは熱く語るが、興味のないものには無関心。
- 一般的に言われる「ヲタク」傾向がつよい。
- 好きなことに懸ける熱量はすごい。
ホステスは日経新聞を読んでお客様のレベルにあわせる、という話を聞いたことはありませんか?
お店によっては必要なことだし、そんな努力をしているホステスさんを否定するつもりは、全くありません。
ですが、同じことを発達障害の人がしようと思っても限界があります。中途半端な知識で話に参加して、墓穴を掘るのが目に見えていますよね。
ここは自分の得意なことで勝負
映画やアニメ、電車に鉱物、好きなものならなんでもいいと思います。
私は映画が好きです。
もっぱらジャンルはかたよっていますが。
お店でずっとそのことを話していれば「映画好きのむじまるちゃん」と覚えてもらえます。
お客様も本当は、日経平均株価の話なんかより「仁義なき戦い」の話をしたい、そう思っているんです。だって遊びにきているんだもの。
「おぅ、水割りいれぇや!」
「へい!アニキ」
なんて言いながら、あーだこーだと映画の話をたくさんします。ヲタクであればあるほど、ハマったときの盛り上がりは楽しくなりますよ~。
日経平均株価のことは他のホステスさんにまかせて、たのしく仕事をしたほうがハッピーですよね。
だからといって誰でもできることじゃない

もちろん、発達障害の人なら誰でもホステスになれるわけではありません。
とくにコミュニケーションの障害がつよい発達障害ですから、無理をしてまでホステスをめざす必要もありません。
私がたまたま、いいお店といいお客様に当たっただけかもしれないですよね。
昼夜逆転の生活は理想的とはいえませんし、ストレスだってそれなりにあります。
メンタル的にいいかは正直わかりません。
発達障害の人がホステスとして輝くかは環境しだい

ですが、こうやってふり返ってみるとやはり発達障害の人にホステスは向いているなぁ、と改めて思います。
普通じゃないとはじかれる集団と普通じゃ埋もれてしまう集団。
発達障害であれば、きっと後者のほうがラクです。少なくとも私はそうでしたね。
ただし、働くときは環境が大事。
- 料金設定が高め
- 一対一での接客
- お店のBGMはゆったりめ(カラオケはなし)
を意識してお店を選んでくださいね。
安かろう悪かろうといいますか。
私の経験ですが、値段設定とお店の質は比例します。
安いお店:うるさい、ホステスに対するボーイさんの対応がわるい、お客様の質がわるい、こんな感じでした。
そりゃもうしんどい!お客様は口も悪けりゃ態度もわるい、でもボーイさんは助けてくれない、なのに時給は見合ってない。と最悪三拍子でしたもの…。
高めのお店:ゆったりとした空間で一対一の接客は集中できる、静かなので会話がしやすい、ボーイさんはちゃんと仕事してくれる、想像以上のお給料。
という具合で、とても恵まれた環境でした。
もちろん、お店によって違いはあります。勉強も多少必要でした。
それでも、高めのお店のほうが、自分にとって居心地がよかったのはたしかです。
さいごに:一度くらいはホステスをやってみてもいいと思う

ホステスは水商売なので、どうしても世間からは下にみられることが多い職業です。
しかし、そこで学べることは「生きていく上でのスキル」として、役立つことが多いのも事実。
現に、その経験をいかして私はバーテンダーをしています。
長い人生の中で、一時くらいは「ふつうが通用しにくい世界」ですごしてみるのも、いい経験なんじゃないかなぁ。
極めるもよし。
アルバイトとして止まり木にするもよし。
結局のところ、ホステスという経験を糧にするのも、ムダにするのもそのひと次第です。
この記事が、あなたが仕事を選ぶときの参考になればうれしく思います。
安かろう悪かろうは同意です。環境が悪かったのかなぁコミニケーションがあまり上手ではなかったけど、お客さんの印象には残ったみたい。薬飲んでたからあまり飲めないってボーイに言っておいたのに酔ってくれないと楽しくないって結構無理に進めてきて、飲んだけど、具合悪くなってパニック出たら無理になった(´・ω・`)環境は大事だね。
ちぃさんからのコメントうれしい、ありがとうございますー!
お客様もいろんな人がいるし、当たり外れはどうしても避けられないですよねぇ、つらいところです。
でも、ボーイさんは「仕事しろや!」って思う ヽ(`Д´)ノ
環境は、発達障害にとって特に大事なポイントだと思います。
なんにせよ、楽しいと感じないことは避けるが吉ですね (*˙˘˙*)