
最近、とにかくしんどいし好きな趣味にもやる気が出ない。メンタルクリニックに行ったほうがいいのかな…。
メンタルクリニックを受診してみたいけど、どんなふうに診察されるんだろう。
現状、メンタル落ちてるし、不安は少しでも減らしたい。
メンタルクリニックの診察って、どんな感じなのかよくわからなくて、不安ですよね。
この記事を書いている私は、2019年6月に初めてメンタルクリニックを受診しました。そのときの私もあなたと同じように、はじめての診察に対して大きな不安を抱えていたんです。

そこで今回は、メンタルクリニックでの初診の流れについて、私自身の体験をもとに、お話しすることにしました。
この記事を読むことで、少しでもあなたの不安が軽くなればとてもうれしいです。私の体験談ではありますが、しばしおつきあい下さいませ。
あくまで私の場合ですので、細かいところはクリニックによって違う可能性があることをご了承ください。
メンタルクリニックでの初診の流れ

予約から受付(問診票記入)まで
予約を取る
まずは予約ですね。
ネットか電話で予約を入れるんですが、私は初診の予約は電話派です。
そして、電話予約のときは片手にメモを。
あらかじめ、メモに聞いておきたいことを書いておき、予約の際にたずねます。
- 初診時に必要なもの
- 診察時間はどれくらいとれるのか
- 料金はおおよそ、いくらぐらいか
- キャンセルは何分前までできるのか
発達障害の検査をしたい人は、予約の時に伝えておいたほうがいいです。クリニックによっては、検査には対応していなかったりしますので。
私は自分のことをうつ病だと思っていたので、このときは発達障害のはの字も出ませんでした。
病院へ行く
さあ、初診の日がきました。
しかし私、メンタルクリニックデビュー初日に大遅刻!
ADHDの特性、時間の読みの甘さがここで発揮されてしまいました…。
前の人の診察が長引いてたからよかったものの、受付ではやんわりと注意を受けました。デビュー失敗…。
遅刻の理由はこうです。
少し早めにクリニックの最寄り駅へ着いたので、時間をつぶそうと本屋に入ったのが間違いでした。
気づけばもうギリギリの時間。
走っていったのですが、クリニックからの電話にも気づかないまま、15分遅刻してしまいました。
予約時間の10分前にはクリニックに着くようにしましょう。
道中なにがあるかわかりませんから、早めに行くことをおすすめします。
(と、過去の私に言いたい・笑)
受付をしてもらう
受付では「〇時に予約している○○です。」と言い…たかったんですが、私の場合遅刻してしまってるので謝罪から。
保険証とおくすり手帳を渡したときに、受付さんからチクリと注意を受け、そして問診票を渡されました。汗をふきつつ、待合室で記入します。
私が行ったメンタルクリニックは完全予約制。
初診当日も待合室には、私ともうひとりだけ。飛び込み診療があるクリニックだと、混雑していることがあるかもしれませんね。
問診票を記入
問診票の内容は、いつから、どんな症状があるのか、治療でどうしていきたいか。あとは、アレルギーの有無や病歴などの質問が書かれています。
私は困っている症状を、別の紙にまとめていましたが、問診票にもなるべく詳しく記入しました。
書けたら、受付さんに渡して呼ばれるまで待ちます。このときスマホの呼び出し音が消音になっているか、忘れずに確認ですね。
診察から会計まで
いざ診察へ
名前を呼ばれたら、いよいよ診察です。
診察室は、主治医と患者がデスクをはさんで対面になっており、患者はパソコンチェアのような、ゆったりめのイスに座ります。
これは、クリニックによって違いがあるところですね。
主治医の「今日はどうしましたか?」で、ついに診察開始です。私は用意していた用紙を渡し、そのうえで現在の症状を話しました。

主治医からの質問をいくつか紹介しますね。
- いちばん困ってる症状は?
- 子どもの頃は忘れものとか多かった?
- 今日はどうして遅れたの?
こんな感じのことを聞かれました。
このときは何もわからず答えていましたが、いま思えばこれって、発達障害かどうかを探る質問ですね。
診察結果を告げられる
他にもいろいろ話をしながら、質問にまつわるエピソードをつけてこたえていたら…。
「むじまるさん、発達障害やね」と主治医。
私は初めて聞く発達障害という名前にぽかーん。だって自分ではうつ病だと思っていましたから、かなりおどろきでした。
それと双極性障害。
私自身はテンションが高いだけと思っていたことが、病的なことだったなんて。
それだけでも衝撃でしたね、すぐには信じられませんでした。
治療の方向性を決める
主治医からは「どの症状をいちばん抑えたいか」と聞かれましたが、考える能力が弱っていた私は、以下のように答えました。
- とにかく毎日しんどい
- 会話をするのがしんどすぎる
- 道ゆく人がみんなこっちを見てる
- 調子のいい日が続いたあとは必ずしんどい時期がある
これらは発達障害、双極性障害、それと統合失調症になりかけてることで出ている症状。薬での治療、生活面での工夫をしながらゆっくり改善していきましょう、とのことでした。
仕事中の症状を抑えたかったので、発達障害の治療薬にはコンサータを選びました。少量から始めて、合わなければ別の薬に替えていく、ということで。
他には、双極性障害にはリチウム。軽度の統合失調症にレキサルティが処方されました。
血液検査
薬は肝臓で代謝されるものが多いので、定期的に血液検査をして血中濃度などの数値を見ながら、薬を処方します。
今回は初診なので、ノーマルな状態の数値を測定しました。
そんな感じで診察は終わり、休養のためにしばらくお店を休むことに。
薬の様子を見るために、つぎは1週間後の予約となりました。
会計
診察が終わったら、再び待合室へ。受付に呼ばれたら、会計を済ませて処方箋をもらいます。私は国保なので3割負担。
はじめてのメンタルクリニックは、こんな感じで診察終了です。初診だったので、時間は20分ほどかかりました。
メンタルクリニックに限らず初診は不安なもの

いかがでしたか?
今回は「メンタルクリニックでの初診の流れ」を知ってもらうべく、私自身の体験談をご紹介しました。
電話予約をおすすめする理由
なぜ私が、初診の予約は電話派なのか。
不愛想な受付に当たりたくないからなんです。
過去に、ホームページの感じがとてもいい病院があったので、ネット予約していったんですね。なのに、受付の人がめっちゃ不愛想!それで心が折れたことがあって…。
それからは、なんとなくの雰囲気を確かめるためにも、はじめて行く病院の予約は電話でするようになりました。
極力、地雷を少なくする意味でも、初診に限っては電話予約がおすすめです。
初診の日までに準備をしっかりと
困っている症状を別の紙にまとめるなど、初診の時間を充実させる準備をしておきましょう。
私は、家族についてまとめた簡単な「家系図」と、自分のこれまでのエピソードを時系列で書いた「じぶん資料」を作り、持参しました。
初診での主治医の手間を、極力省いてしっかり診察してほしかったからなんですが、これが好評でした。いざ、言葉にしようと思っても、その場になると言えなかったりしますしね。
これについて、くわしくまとめた記事がありますので、こちらをどうぞ。
記事貼る
不安になって当たりまえ
よくよく考えたら、歯医者でも耳鼻科でも、はじめての病院は不安ですよね。
メンタルクリニックに限ったことではありません。不安になって当たり前なんです、私もそうでしたからね、ビビりだし。
さて、ここまでの内容で、診察の流れ自体はわかっていただけたかと思います。ぜひこの記事を参考に、シミュレーションしてみてくださいね。
メンタルクリニックでの初診の流れの不安が解消され、少しでもあなたの心が軽くなりますように。