
こちらの記事の続きです。

はじめてのメンタルクリニック。
予約の時に「もちものは、保険証とおくすり手帳だけでいいですよ~」なんて言われたけれど。
- できれば診察は有意義に、そしてスムーズに進めたい。
- かといって、はじめてのメンタルクリニックで、うまく話せる自信なんてない。
- だけど時間をムダにしたくない…
これは2016年6月に、はじめてメンタルクリニックの診察を受けることになった、私の心の声。
はじめての事で不安だらけでしたね。
何も言えないまま診察が終わって、よくわからない薬を出される…
これは、私にとってかなりの恐怖です。
「どうすれば、限られた時間で私のことを知ってもらえるのか」
考えにかんがえた私は初診までに3つのものを準備することを思いつきました。
そして、この準備のおかげで初診はとてもスムーズに進み、私は安心して診察を受けることができたんです。
今回はその3つの準備について、私の実例を使ってお話ししていきます。
うまく話せる自信はない!でも診察は充実させたい!
そんなあなたの参考にしてほしくて、記事にしてみました。ぜひ読んでみてくださいね。
メンタルクリニックの初診までに準備するもの3つ

私がメンタルクリニックの初診までに準備したもの3つをご紹介します。
- 日記帳
- 家系図
- じぶん年表
これだけじゃ、よくわかりませんよね。
それぞれをくわしく解説していきます。
1:日記帳
日々の体調やメンタル、起きた出来事などをつけたもの。3行日記程度でもいいので、あれば持参しましょう。
というか、日記はぜひともつけましょう。
なぜなら、忘れてたできごとでも日記をみたら「あ、この翌日から調子悪かったなぁ」など、思いだすことはたくさんあるから。
メンタルや体調の波を知るためにも、日記はおすすめです。
私は卓上カレンダーに1行日記を書いています。1行なので、あれこれ書かなくちゃ、というプレッシャーもなくラクですよ。
ひとこと日記の内容
- 超残業、くたくた。風呂入らず。
- 本を3冊買う、テンション高め、散財。
- ダルくてなにもできず寝てばかり。
これに血圧と体温、天気を記入。
とても短いですが、これだけでも自分はその日を思いだせますし、雰囲気がわかりますよね。
主治医は「近況を知るには、日記はいちばんいい」と言っていました。
2:家系図

このように、Excelなどを使って簡単な家系図を作ります。もちろん手書きでもOKです。
そして、ここに家族の情報をなるべく細かく書きだしていきます。おおよその年齢、同居の有無、性格や病歴などですね。
私の場合、家族に精神疾患や依存症、DVがあったのですが、そういったことも包み隠さずに記入します。
打ち明けるほうは、恥ずかしいとか言いたくないとか思ってしまいますよね。
ですが、主治医からすれば大事な情報。ちゃんと伝えることで、あなたの診断もつきやすくなります。
この家系図のポイントは、A4やA3など、大きめの紙に書くこと。
私は最初、A6くらいのメモ帳に手書きで記入しました。そしたら、何書いてるかわからないくらい文字だらけに…。
書きたいことは増えてくるので、少し大きいかな?ぐらいの紙のサイズがおすすめです。
3:じぶん年表
家族について書き終えたら、つぎは自分についての資料づくりです。
この「じぶん年表」は子どもの頃から現在までの、人生のイベント(結婚・出産など)やエピソードを、時系列で記入していきます。
これも結構長くなります、ですが正直に書きましょう。私は、A5のレポート用紙1枚に、わりとびっしり書きました。
「自傷やOD・自殺未遂」についても、ありのままを書きました。それで治療方針が変わる、ということはありませんが、そういう過去や現在があると知ってもらうのは、大事なことだと思います。
でも、あまりにも細かすぎることを書くと、キリがありません。「先生に知っていてほしいこと」として、じぶん年表を作っていきましょう。読む側のことを考えるのも大切です。
メンタルクリニックまでの準備で充実度が変わる

私自身、記事通りの準備をして初診当日を迎えました。
うつ状態での受診ということもあり、案の定うまく言葉は出てきません。そこで、じぶん資料を渡したところ、主治医の質問が一気に具体的になったんです。
最初は「うつかなぁ」なんて話してたんですが、結果的に「発達障害・双極性障害」という診断がおりました。
主治医は「環境や人物がわかる資料があると、診察しやすい」といってくれて、うれしかったです。
初めてのメンタルクリニックでしたが、資料のおかげで充実した診察時間となりました。
私自身は用意していってとてもよかったと、実感しています。
よければ、この記事を参考に「じぶん資料」を作ってみてくださいね。そして、あなたの診察時間が有意義になりますように。